BV6811は、負電圧出力を生成するために追加のチャージポンプ回路を必要としないため、チャージポンプ回路に必要な外部コンデンサを排除でき、非常に小さなPCBスペースでの設計が可能です。

出力電圧はSWIREピンで調整可能です。チャージポンプ回路で負電圧を生成する方式と比較すると、最高のエネルギー変換効率はチャージポンプ回路が提供する負電圧比付近でしか得られませんが、このSITOアーキテクチャは負電圧の調整範囲全体で安定した高効率を実現します。これにより、輝度要件に応じた最適な負電圧出力値を提供し、AMOLEDディスプレイの電力消費を大幅に削減することが可能です。このソリューションは、フォームファクターの最適化とディスプレイの省電力化の両方を実現する最良の選択肢です。

BV6811は、入力電圧範囲が2.7Vから5.5Vで、単セルバッテリーで動作する製品に最適化されており、最大80mAの出力電流を提供します。BV6811は、1.39mm x 1.64mmサイズのWL-CSP-12Bパッケージで提供されています。