BV6805は、ウェアラブルAMOLEDディスプレイアプリケーション向けに特化した高集積型の電源ソリューションです。

このデバイスは、単一インダクタ双極出力（SIBO）コンバータと3つのリニアLDO（低ドロップアウトレギュレータ）を組み合わせて、2つの正電圧（AVDD & OVDD）と1つの負電圧（OVSS）を生成します。従来のセットアップでは、負電圧出力を生成するために追加のチャージポンプ回路が必要でしたが、BV6805はチャージポンプ回路に関連する外部コンデンサを不要とし、PCBスペースを大幅に節約できます。

さらに、電圧出力はSWIREピンを介して調整可能で、BV6805のSIBOアーキテクチャは、負電圧調整範囲全体にわたって安定した高変換効率を保証します。このソリューションは、輝度の変動に応じて動的に負電圧出力を最適化し、AMOLEDディスプレイの電力消費を効果的に削減します。これにより、ソリューションのフォームファクターを最適化しつつ、ディスプレイの電力消費を最小限に抑えることができ、高性能アプリケーションに最適な選択となります。